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2019.04.17

沖縄初 大規模な国産コーヒー豆栽培を目指す産学官連携 「沖縄コーヒープロジェクト」
沖縄SVとネスレが協働で開始


沖縄SV株式会社(本社:沖縄県豊見城市、代表取締役:髙原直泰、以下「沖縄SV」)とネスレ日本株式会社(本社:兵庫県神戸市、代表取締役社社長兼CEO:高岡浩三、以下「ネスレ」)は本日(4月17日)、沖縄県名護市、琉球大学と連携し、沖縄で初となる大規模な国産コーヒーの栽培を目指す「沖縄コーヒープロジェクト」を開始しました。両社は同日、連携先の名護市・金城秀郎副市長、琉球大学農学部・和田浩二部長らと東京都内で記者会見して詳細を発表いたしました。

◇沖縄コーヒープロジェクト オフィシャルムービー  
https://youtu.be/biMwJFt-BII


◆「沖縄コーヒープロジェクト」の目的
近年、沖縄県では農業就業者の高齢化や後継者不足、耕作放棄地への対応など一次産業における問題が発生しています。今後、沖縄SV・ネスレ両者は、沖縄県内の耕作放棄地などを活用し、沖縄を拠点とする国産コーヒー豆の栽培を本格的に開始することで沖縄県の一次産業における問題解決を目指してまいります。
またこれまで限定された量にとどまってきた沖縄県産のコーヒー豆の生産量を拡大することで、沖縄県産のコーヒー豆やコーヒー製品を新たな特産品とするともに、環境に配慮した沖縄の新たな観光資源としてサッカー場を併設したコーヒー農園を将来的に開発するなど、コーヒー豆の栽培を通じて新たな産業を育成することも目指しています。


◆「沖縄コーヒープロジェクト」概要
当プロジェクトは、一昨年に播種され育成したコーヒーの苗木を、2019年4月23日に沖縄県名護市の農地へ移植する取り組みから本格的にスタートします。農地への苗木の移植した後は、数年の生育期間を経てコーヒー豆を収穫する予定にしています。
コーヒー豆の栽培に関わる農作業は、沖縄県を拠点にサッカーを中心としたスポーツクラブを運営し、地域に密着した活動を行っている沖縄SVの選手・関係者が従事します。持続可能性の高いコーヒー栽培を推進するプログラム「ネスカフェ プラン」(※下記参照)に取り組むネスレは、沖縄でのコーヒー栽培に適したコーヒーの種の提供や必要となる技術支援などを行い、沖縄SVによるコーヒー栽培をサポートします。
また沖縄県の気候・土壌に精通する琉球大学は、農学的見地からコーヒー栽培を行う上で必要となるノウハウ・情報の提供を行います。今後は沖縄県での本格的なコーヒーの栽培を目指し、地元住民や農家の皆様との連携も視野に入れながら播種と苗木の移植を継続していく予定です。


◆コーヒー苗木のオーナーをクラウドファンディングで募集
今期に農地へ移植する苗木のうち、100本分のオーナーを本日(4月17日)よりクラウドファンディングを活用して募集します。調達した資金は、今後のコーヒー栽培で必要となる財源として活用します。苗木のオーナーには、沖縄SVオリジナルデザインの「ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタ」などを返礼品として贈呈します。

クラウドファンディングに関する詳細情報や申し込みは下記URLより行っていただけます。
https://www.makuake.com/project/okinawasv-coffee/


◇ネスカフェ プラン
近年、コーヒーの木の老化や気候変動による病気、栽培従事者の減少、コーヒー豆の収穫量低下、取引価格の変動などにより、特に小規模農家の生計とコーヒー栽培業の持続可能性が脅かされています。こうした状況に対応するため、ネスレは2010年からコーヒー生豆のサプライチェーンを継続的に改善することを目的としたプログラム「ネスカフェ プラン」を世界中で取り組んでいます。
「ネスカフェ プラン」は、収穫量が多く品質の良い苗木のコーヒー農家への配布、コーヒー豆を栽培する上での技術支援、コーヒー農家からのコーヒー豆買い付け、環境面に配慮したコーヒー製品の製造・流通など、豆の栽培から製品の製造・流通・消費まで全ての工程に関与する取り組みを行っています。
2018年には17ヶ国の農園で「ネスカフェプラン」によるコーヒー豆が栽培されており、ネスレが派遣する300人以上の農学者が、30,000ヶ所以上の農園で10万人以上のコーヒー生産者に対するサポートを毎年行っています。「ネスカフェプラン」を通じ、2018年までに1億6千万本のコーヒー苗木が配布されており、2020年までに2億2千万本の苗木を配布することを目標としています。